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冬の匂いに包まれて
夜の内にためこんだ寒気が全身をむしばんでいく正午に近い朝。
朝一番の仕事を終えて、疲れを癒すように佇んでいるカラスの群れ
雑踏はひと時緩和され、午後のラッシュにむけて刃を研いでいる
ボクはゆるい陽射しに手をかざし、そして家をでた
いつもの道。
公園を抜けて大通りにでる
何気なくいつものように駅に向かい、眠気覚ましの為のコーヒーを飲み干して、一息ついたところで現場まで運んでくれる電車に乗り込んだ。
まだ覚めないままの目をこすりながらボクは電車に揺られていると突然!
「♪どぉうしてお腹がへるのっかなっ♪ケンカをするからへるのかな♪」
と大きな歌声が聞こえてきた。
ボクは正直オヨヨと思った
それまでの眠気もそのメロディーと共に隣の車両にいってしまった
見た目ボクと同い年くらいだろうか?
酒に酔っているのか、自分に酔っているのか
わかんないけど、一瞬の内にその男はボクの中で最要注意人物となった。
どうやらお腹がひどく空いているらしい。
だからといって大きな声で歌うこと?
なぜかイラッとした。
ボクは合掌して自分を静めた。
同時にボクは心の中で歌っていた
(♪どぉして君はうたうのっかな♪迷惑かけても歌うのっかな♪)
と。
そんなボクの合掌も、心の合唱も、彼には届かず。
最後まで歌いきってしまった。
「お腹と背中がくっつくぞ♪」
ボクはフウっと安堵の息をついた。
のも、つかの間
「♪どぉして~」
えっ2番行くの?
歌詞さえ聞いたことないし~
しかたなく、彼の歌に耳を傾けてみると、
さっきは気付かなかった発見。
あれっ?
メチャ歌上手いじゃんっ!
うっそん
美声じゃん!
ボク少し癒されちゃったもんね。
まぁこれはこれでいいか!
と笑顔になった。
そんな不思議な体験に出会いました。
夜の内にためこんだ寒気が全身をむしばんでいく正午に近い朝。
朝一番の仕事を終えて、疲れを癒すように佇んでいるカラスの群れ
雑踏はひと時緩和され、午後のラッシュにむけて刃を研いでいる
ボクはゆるい陽射しに手をかざし、そして家をでた
いつもの道。
公園を抜けて大通りにでる
何気なくいつものように駅に向かい、眠気覚ましの為のコーヒーを飲み干して、一息ついたところで現場まで運んでくれる電車に乗り込んだ。
まだ覚めないままの目をこすりながらボクは電車に揺られていると突然!
「♪どぉうしてお腹がへるのっかなっ♪ケンカをするからへるのかな♪」
と大きな歌声が聞こえてきた。
ボクは正直オヨヨと思った
それまでの眠気もそのメロディーと共に隣の車両にいってしまった
見た目ボクと同い年くらいだろうか?
酒に酔っているのか、自分に酔っているのか
わかんないけど、一瞬の内にその男はボクの中で最要注意人物となった。
どうやらお腹がひどく空いているらしい。
だからといって大きな声で歌うこと?
なぜかイラッとした。
ボクは合掌して自分を静めた。
同時にボクは心の中で歌っていた
(♪どぉして君はうたうのっかな♪迷惑かけても歌うのっかな♪)
と。
そんなボクの合掌も、心の合唱も、彼には届かず。
最後まで歌いきってしまった。
「お腹と背中がくっつくぞ♪」
ボクはフウっと安堵の息をついた。
のも、つかの間
「♪どぉして~」
えっ2番行くの?
歌詞さえ聞いたことないし~
しかたなく、彼の歌に耳を傾けてみると、
さっきは気付かなかった発見。
あれっ?
メチャ歌上手いじゃんっ!
うっそん
美声じゃん!
ボク少し癒されちゃったもんね。
まぁこれはこれでいいか!
と笑顔になった。
そんな不思議な体験に出会いました。
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