哀愁が好きなんです

電車にて大船へ


新宿駅で電車を待っているとホームに修学旅行専用の電車が停車した


車内から修学旅行の子供達が
ホームで次の電車を待つサラリーマンの方々に手を振る





微動だにしないサラリーマン






満面の笑みで手を振る子供達








電源が切れたように動かないサラリーマン







体を振ってさらに笑顔で手を振る子供達







するとサラリーマン







何故かお辞儀をする







子供達喜んで跳びはねる







まわりをみわたし少しだけ手を振るサラリーマン







もう飽きてしまったのか
何もリアクションしない子供達







そっと手を下ろすサラリーマン










・・・。





なんなんだろうこの気持ち


始めての東京だということの子供達のテンションと
仕事の為の移動中なのか
サラリーマンのテンションが

やっとひとつになる瞬間だったのに

後一歩で噛み合わなかった


ヤキモキする


胸が熱くなった




サラリーマンに
「飲みにいきましょうか？」



と




誘いそうになった




哀愁が溢れ出てる



哀愁びたしになってる



そんな風景が

ボクは好きなんです



きっと動物園の動物達もおんなじ思いをしているんだろう


リアクションが弾けて消える


後には哀愁だけ残る




秋だねぇ